売れ残った食品の廃棄を減らすことを目的に、経済産業省が新たな試みを画策しているようです。
試みとは、コンビニやドラッグストアで消費期限の近い商品に対してLINELay(ラインペイ)でのポイント還元率を高くすると言うもの。
スーパーなどで夕方になると弁当に半額などの値下げシールが貼られることはよくありますが、消費期限が近い商品に対してポイント還元率が上がると言うのは斬新な取り組みと言えます。
コンビニでは食品が値引きされることは少なく消費期限が近い商品であろうとなかろうと同じ金額で販売されています。
客の立場としては消費期限が近いおにぎりよりは作られて間もないおにぎりの方が美味しいことはわかっていますので、どうしても新しい方を買ってしまいます。
コンビニとしては、古いおにぎりが売れ残ったまま消費期限を迎えると廃棄せざるを得ません。
あるデータではコンビニは毎日2万円分の廃棄を行なっているとのこと。
ポイント還元率UPによって廃棄していた商品が売れる可能性も高くし、廃棄による作業の効率化も進めます。
LINEPayでのポイント還元率UPはあくまで実験としてのことですので、経済産業省の試みが正式に採用となった場合のことはわかりません。
しかし消費期限が近い商品へのポイント還元率UPの取り組みが普及すれば、LINEPayの名前も浸透します。
LINEPayにとっては利便性をアピールするチャンスでもあります。
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消費期限が近い商品に対してLINEPayのポイント還元率UP
詳細は発表されてはいませんが、客が実験用のLINEアカウントに登録すると「消費期限の近い商品のポイントが上がった。」と言う通知が届くようです。
客は対象の商品をLINEPayで決済することでポイントを得ることができます。
私も含め消費期限を気にしない方はきっと多いはず。
同じ商品を買うのであれば安い、もしくはポイント還元率の高いものを選びたいですよね。
コスト削減
通常、コンビニの商品には値札が付いています。
今回の取り組みでは、通常の値札は使わずにICタグを使います。
陳列されている商品を個別に管理し、消費期限のデータとポイントを連動させ電子値札に表示させます。
ポイント還元率UPだけでなく、値下げにも対応する経済産業省の新たな試みでは電子値札を使うことで値札シールを貼る作業を減らすことも狙っているようです。
ポイント還元率UPは廃棄する商品を減らすことで廃棄料を削減。
なおかつ作業の効率化も進めることで余分な人件費もカットできる施策となります。
LINEPayポイントUP対象となる店は?
経済産業省の取り組みは2019年の2月から開始されます。
予定されているのは
- ドラッグストア大手の『ココカラファイン』
- 都内大手コンビニの複数店舗
地元鳥取にも『ココカラファイン』は数店舗ありますので、実験が始まった際には店に行って見たいと思います。
今後の見通し
仮に今回の試みが正式に採用されることとなった場合、おそらくはPayPayや楽天PayなどLINEPay以外の決済サービスも利用できるようになるでしょう。
しかし、実験の段階で対象となっている決済はLINEPayのみ。
国をあげての取り組みにまずLINEPayが食い込んだことは非常に大きいと言えます。
LINEPayとしてはチャンスを生かして、大きなキャンペーンを展開するなどして一気にユーザーを増やしたいところでしょう。
ユーザーとしては、拾える1円は拾っておくべきです。
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使えるサービスは使い倒して少しだけお得に買い物していきましょう。