LINEPayがiPhone(アイフォン)でのQUICPay(クイックペイ)決済対応を開始するようです。
*2019年9月現在においてはまだ未対応です。
「おサイフケータイ」という名前で一般的になっているQUICPay(クイックペイ)はスマホを専用リーダーにかざすだけで決済できる便利なサービス。
LINEPayにおいてはLINEPayカードをQUICPayに紐付けることで決済可能となります。
現在LINEPayはAndroid版でのみ「おサイフケータイ(FeliCa)」を活用したタッチ決済を導入しています。
日本ではスマホを持っている人の多くがiPhoneを所持しています。
より多くのユーザー獲得に向けて、LINEPayがiPhoneでのQUICPay(クイックペイ)決済導入を決定したのでしょう。
QUICPayを導入している店舗は全国には多々存在します。
LINEPayをQUICPayとして使えるようになれば、iPhoneユーザーであってもLINEPayを決済方法として導入していない店舗でLINEPay残高を使って買い物できることになりますね。
一見便利なQUICPay(クイックペイ)決済ですが、LINEPay(コード決済)での決済と異なる点があります。
QUICPayでの決済は、LINEPayが行うキャンペーンの対象外となることがあります。
QUICPay(クイックペイ)決済の場合、LINEPayが頻繁に行なっているキャンペーンの恩恵を受けることができません。キャンペーンによっては対象となることもあります。
また、QUICPay(クイックペイ)決済は2019年7月31日まで3%のポイントが上乗せされるLINEPayのマイカラープログラムポイントアップの対象外となっています。
QUICPay(クイックペイ)決済とは
LINEPayがiPhoneでの対応を開始するQUICPay(クイックペイ)決済とは、スマホをかざすだけで決済できてしまう便利なサービス。
国内では「おサイフケータイ」という名前が浸透していますよね。
LINEPayやPayPayといったスマホ決済サービスの場合、専用アプリを一旦立ち上げる必要があります。
しかし、QUICPay(クイックペイ)決済の場合アプリを立ち上げる必要がなくスマホを専用リーダーにかざすだけで決済完了となります。
レジでのスムーズな作業が売りのLINEPayですが、QUICPay(クイックペイ)決済はLINEPayよりもっとスムーズに決済できてしまうわけです。
LINEPayを導入していなくてもQUICPay(クイックペイ)決済を導入している店は数多くあります。
*QUICPayの端末数は全国で約92万台(2019.8.29時点)
ユーザーの利便性が高いのはLINEPayよりQUICPay(クイックペイ)と言えるでしょう。
QUICPay(クイックペイ)でLINEPay(ラインペイ)を使って決済するには
QUICPayは2018年11月21日からLINEPayでの決済に対応しています。
QUICPayを利用する為に必要なのが、GooglePay(グーグルペイ)かApplePay(アップルペイ)へのクレジットカードかプリペイドカード、デビットカードの紐付け。
LINEPayをQUICPayで使うには、「GooglePay」と「おサイフケータイアプリ」をインストールしてGooglePayにプリペイドカードである「LINEPayカード」を登録する必要があります。
2019年9月現在、QUICPayの決済としてLINEPayを登録できるのはGooglePayのみ。
LINEPayをApplePayに登録してQUICPayを使うことはできません。
LINEPayカードをApplePayに登録できるようになれば、iPhoneからLINEPay残高を使ったQUICPay決済が可能となります。
QUICPay(クイックペイ)におけるデメリット
レジでのスムーズな作業や取扱い店舗数ではQUICPay(クイックペイ)は非常に優れています。
しかし、QUICPay(クイックペイ)決済だとLINEPayが行うキャンペーンの恩恵を受けることができないというデメリットもあります。
LINEPayキャンペーンの対象外
LINEPayは現在複数のキャンペーンを実施中。
還元額が大きいLINEPayのキャンペーンはLINEPayユーザーであればぜひ利用しておきたいサービスと言えます。
しかし、LINEPayのキャンペーン内容を見ると注意点として以下のような文言があります。
・本キャンペーンは対象店舗にて、LINE Payの「コード支払い」をご利用した場合のみ、キャンペーン対象となります。「LINE Pay カード」、「Google Pay™(QUICPay™)」、「ローソンスマホレジ」でのご利用時には適用されませんのでご注意ください。
いつもの癖でQUICPay(クイックペイ)で支払ってしまうとキャンペーンの恩恵を受けることができないわけです。キャンペーンによっては対象となることもあります。
LINEPayのキャンペーンが行われている店舗であれば当然LINEPayを使うことはできるわけですが、 キャンペーンで還元を受け取るにはQUICPay(クイックペイ)とLINEPayをその都度切り替えていく必要があります。
レジでのスムーズな決済が売りの一つであるQUICPay(クイックペイ)ですが、LINEPayキャンペーンの恩恵を受けるには少しの手間がかかってくるわけですね。
QUICPay(クイックペイ)はポイントアップ対象外
現在LINEPayでコード決済を行なった場合、3%のポイントが上乗せされています。(2019年7月31日までの期間限定)
*LINEPayコード決済によるポイントアップキャンペーンは終了しました。
LINEPayのマイカラープログラムは2019年8月1日からサービス内容が変更されています。
2020年5月1日からは新サービス「LINEポイントクラブ」が採用されます。
「LINEポイントクラブ」ではLINEPay残高による決済はLINEポイント付与対象外となります。
LINEポイントクラブでLINEポイントを貯めるには、クレジットカードの『Visa×LINEPayカード』を利用するしかありません。
『Visa×LINEPayカード』はApplePayやGoolePayへの紐付けが可能ですが、『Visa×LINEPayカード』はQUICPay(クイックペイ)に対応していません。
2020年5月1日現在では、ApplePayやGoolePayに『Visa×LINEPayカード』を紐付ける場合、利用可能な電子マネーは『iD』になります。
また『Visa×LINEPayカード』を紐付けた『iD』決済はLINEポイント付与にも対象となります。
ポイント
- 2020年5月1日以降はLINEPay残高での決済はポイント付与対象外となる
- LINEPayカードを紐付けたQUICPayもポイント付与対象外
QUICPay(クイックペイ)での決済はコード決済には該当しませんのでポイントアップ対象外となります。
またQUICPay(クイックペイ)導入店舗は多いので大変便利ですが、QUICPay(クイックペイ)決済でLINEPay残高を利用したとしても+3%のポイント還元は行われませんので注意しましょう。
LINEPayのマイカラープログラムはありとあらゆるLINEPay決済が対象となっていますので、QUICPay(クイックペイ)決済であっても通常のポイントは付与されます。
QUICPay(クイックペイ)への決済にLINEPay(ラインペイ)を使うメリットは?
ひと月10万円以上利用するならLINEPayはお得*2020年4月30日まで
LINE「マイカラープログラム」廃止によりQUICPayの決済をLINEPayで行うメリットはなくなりました。
新プログラム「LINEポイントクラブ」ではLINEPay残高(つまりLINEPayカードを使った決済)では何も還元されないからです。
しかしQUICPayでは様々なクレジットカードなどを紐付けた決済が可能です。
2020年5月1日以降はLINEPayカードで決済しても何も還元されません。
どうしてもQUICPayで決済したい場合は高還元率のクレジットカードを紐付けることをおすすめします。
iPhoenユーザーであればQUICPayに登録できるクレジットカードでは還元率1%の「楽天カード」や「Yahoo!JAPANカード」。
オリコモール経由でAmazonでの買い物が還元率2%になる「オリコカード」。
クレジットカードを持つことができない場合は還元率1%の「楽天銀行デビットカード(JCB)」もおすすめです。
Androidユーザーの場合、Yahoo!JAPANカードでQUICPayを利用するにはkyashへの紐付けが必要。
しかしオリコカード(モバイル型)や「楽天カード」·「楽天銀行デビットカード(JCB)」であれば登録可能です。
LINEPayカードを紐付けた場合、還元率は0.5%から2%となります。
LINEPayでは前月の利用実績によって還元率が決定します。
最高還元率2%の条件は、前月のLINEPay利用実績が10万円以上。
ひと月10万円となると簡単には達成できませんよね。
LINEPayで2%の次に高い還元率は1%。
1%の還元率は月5万円以上の利用実績で達成できます。
ただし、還元率1%のクレジットカードは他にもたくさんありますので利用実績など気にしたくない方はLINEPayカード以外のものを紐付けた方が良いでしょう。
毎月LINEPayで10万円以上利用する方はLINEPayカードを紐付けておけば問題ありません。
LINEPayカードなら年齢を気にせず作ることができる
通常のクレジットカードは、未成年である場合作ることができません。
しかし、LINEPayカードは事前にチャージしたうえで使うことができるプリペイドカードになります。
LINEPayカードはクレジットカードではありませんので未成年でも作ることができます。
『クレジットカードは持てないけど、QUICPayを使いたい!』という未成年であればLINEPayカードを作ってQUICPayに紐付けすることができるわけです。
16歳以上であれば審査不要で利用できる「楽天銀行デビットカード(JCB)」楽天銀行デビットカード」も気軽に作ることができる決済用のカードになります。
「楽天銀行デビットカード(JCB)」の還元率は1%。
LINEPayカード決済はLINEPay残高を利用した決済となるため、LINEポイントの還元対象とはなりません。
また「楽天銀行デビットカード(JCB)」はLINEPayカードと同じJCBブランドを採用していますので使える場所も変わりません。
特にこだわりがないのであればLINEPayカードから「楽天銀行デビットカード(JCB)」への乗り換えをおすすめします。
LINEPayカードなら使いすぎない
LINEPayカードは事前にチャージしたうえで使うことができるプリペイドカード。
クレジットカードと違って前払いの形になりますので使いすぎを防ぐことができます。
クレジットカードだと使い過ぎてしまいそうだと感じる方であればLINEPayカードを選択肢の一つに入れても良いでしょう。
まとめ
LINEPayは、便利なQUICPay(クイックペイ)決済をiPhoneでも使えるようすることでより多くのユーザー獲得を目指したいところでしょう。
しかしユーザーは、通常のLINEPayでの支払いとは異なる点を理解した上でQUICPay(クイックペイ)を使わないとキャンペーンの恩恵を受けることができません。
メルカリが新会社として立ち上げた「メルペイ」はすでに、AndroidとiPhoneの両方でタッチ決済サービスを開始しています。
LINEPayにとって「メルペイ」はライバルになりますので、他社に負けないためにもタッチ決済を導入する必要があるのかもしれません。
しかし、他社と同様のサービスを展開するだけではユーザー獲得には繋がりにくいです。
LINEPayには、QUICPay(クイックペイ)決済であってもLINEPayのキャンペーンでポイントが付与されるような柔軟なサービスを展開するなどしてより利便性を高めて欲しいところです。