「100億円あげちゃうキャンペーン」で一気に名を挙げたPayPay(ペイペイ)。
わずか10日で終わったキャンペーンではありましたが、かなりのインパクトを世間に残しました。
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既に次のキャンペーンが予告されていることもあり、個人的にはPayPayがキャッシュレス化の波を国内に作ってくれれば良いなと感じているところです。
しかし、PayPayに関連するニュースでキャッシュレス化の波を打ち消すようなものが目に飛び込んできました。
ニュースの内容は
PayPayで「クレジットカード不正利用」の被害にあっている方が続出している
というもの。
PayPayのような電子決済サービスにおいてセキュリティやリスク管理は極めて重要なものになってきます。
いくら便利な支払い方法でも、セキュリティ面が甘いと不正利用などの被害者が続出しますのでサービスの信頼性が損なわれます。
信頼されないサービスが国民に普及することはないでしょう。
PayPayでクレジットカードの不正利用による被害が発生
「クレジットカードを不正利用された。」と言う報告では、多いひとで100万円近い金額を不正に使われたとのこと。
クレジットカード会社からの連絡で不正利用の事実を知った方が多い中、PayPayに登録していないカードなのに被害に遭ったものもあったそうです。
PayPayに登録していないカードが不正利用されるということは、クレジットカードを持っている方であれば誰でも被害に遭う恐れがあるということ。
ただ事ではありません。
PayPayのセキュリティ
PayPay社は「情報が流出した事実はない。」との発表をしています。
(不正利用の報道を受けてか、公式HPではTOPページに「身に覚えのないクレジットカードの請求が来たら」という案内が出されてます。)
ということは今回の不正利用に関しては、何らかの形で他人のクレジットカード情報を手に入れた第3者がそのカード情報をPayPayで利用したということになります。
100%還元もあったPayPayキャンペーンがカード情報を不正に利用するものにとっては魅力的に映った結果、PayPayでの被害が集中したということでしょう。
PayPayの話題性もあり
「クレジットカードの不正利用=PayPayが悪い。」
という流れになりがちですが、情報の整理は必要です。
PayPayに登録したクレジットカードのみの被害であればPayPay経由で情報が盗まれた可能性が高いと言えますが、今回は登録していないクレジットカードも被害に遭っているというもの。
PayPayに関わらず、どこかしらクレジットカードの情報が漏れてしまっている結果たまたまPayPayに被害が集中したというところでしょう。
しかし、PayPayに非がない訳ではありません。
クレジットカードの情報があれば不正利用できてしまうシステムには問題があります。
PayPayではクレジットカード情報を登録する際のセキュリティコード登録がないことも不正利用に大きく影響していることも考えられます。
今後PayPay側としてはどのようにセキュリテイ面を強化していくのかが課題とも言えます。
キャッスレスにはセキュリティとリスク管理が必要
PayPayに関わらず、お金を実際に支払うことなく買い物できるキャッスレスは非常に便利です。
しかし、不正利用が多発するようなサービスであれば誰も使いたがりません。
不正利用しようとするものが悪いのは事実ですが、いいように使われてしまうサービス側にも問題があります。
PayPayはキャンペーンで名を挙げましたが、セキュリティやリスク管理の強化を行わない限りはサービスが普及することはないでしょう。
次回のキャンペーン準備よりはセキュリティやリスク管理の強化を最優先事項に取り組んでもらい、より良いサービスを提供してほしいものです。