楽天が自営のスタジアムでの買い物で原則現金での支払いを禁止し、完全キャッシュレス決済とすることをを発表しました。
プロ野球の「楽天」、Jリーグの「ヴィッセル神戸」のホームスタジアムでは買い物での現金決済が禁止になるようです。
思い切った施策だとは思いますが、一部の熱烈なファンをすでに持っているのがプロスポーツチームの楽天とヴィッセル神戸。
完全キャッシュレス化にしたところで、スタジアムへ足を運ぶファンが減ることはそうそうないでしょう。
電子決済ではLINEPayを愛用している(と言っても利用期間は数ヶ月ですがw)私としても、嬉しいニュースでした。
しかし楽天自営のスタジアムで利用できるのはクレジットカードのほか、楽天が事業化している電子マネーとQRコード決済 とのこと。
楽天が事業化している電子マネーとQRコード決済とは楽天Edyと楽天Payのことでしょう。
クレジットカードは楽天カードではなくても使えるようですが、電子決済は楽天以外のものは利用できないようです。
(クレジットカードが利用できるのでLINEPayカードは使えます。
関連記事>>>LINEPayとLINEPayカードの違い
つまり、楽天自営のスタジアムではLINEPay(コード決済)は使用不可。
現金禁止ではあるものの利用している電子決済によっては使えないものがあるわけです。
楽天の狙い
楽天が自営のスタジアムで現金禁止にしたのは、単にキャッシュレス促進の為という訳ではないでしょう。
楽天はキャッシュレス決済の手段として
- 楽天カード(クレジットカード)
- 楽天Edy(電子マネー)
- 楽天Pay(コード決済)
3つを用意しています。
楽天としては、楽天が運営するもので決済してもらうことでより多くの利益が得られることになります。
キャッスレス決済の手段としてLINEPayやPayPayを選んでもらっては困る訳です。
決済方法は一度使い始めるとコロコロ切り替えるという方はそう多くはないでしょう。
(だからこそ現金決済の方が多いのですが。)
楽天が運営する決済方法を一度使ってもらい利便性の高さに納得してもらえれば、その決済方法をずっと使い続ける可能性が高くなります。
長く使い続けてもらうほど楽天の利益も上がりますので、『現金禁止、完全キャッシュレス』の施策は未来の収益UPへの種まきと言ったところでしょう。
決済方法を楽天が運営しているものの中から選んでもらう必要がありますので、当然他社の決済サービスは排除されます。
決済方法を使い分けるハードル
私のように決済方法に興味がある方であれば、場所によって決済方法を使い分けることに何の苦労も厭わないでしょう。
しかし、日々現金での決済を行なっている方にとって決済方法を切り替えるのは非常に面倒臭い作業になります。
楽天のように多少強引にでも決済方法を限定していかないと、キャッシュレス化の普及は図れないのかもしれません。
LINEPayの対抗策は?
楽天の自営スタジアムでの完全キャッシュレス化はまさしく楽天ならではの施策です。
同じようなことができるとしたらPayPayがヤフオクドームで同じようなイベントを行うくらいでしょうか。
愛用するLINEPayにも頑張って欲しいところです。
イベントの一角に専用ブースを作ってLINEPay決済ができるというようなものもありますが、規模としては楽天に負けています。
自社でもっと大掛かりなイベントを企画し、一角と言わずにどこでもLINEPay決済できるサービスを提供するなどしてライバル社に対抗して欲しいものです。
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